ガンマナイフセンター

 

ガンマナイフは “開頭手術をしない” 脳内病変の治療法です。

 

ガンマナイフパーフェクション

ガンマナイフは多数のガンマ線ビームを用いて、脳内の病巣を切り取るかのように消失させる放射線治療です。頭の位置を固定する定位フレームを装着して照射するので正確に病巣を捉えます。特徴の1つとして放射線治療でありながら正常な脳組織に悪い影響を与えることがほとんどありません。

 

健康保険が使えます

ガンマナイフ治療は健康保険適用の治療法です。治療にかかる自己負担額は高額療養費の対象になります。

< 健康保険の対象となる疾患名 >

良性腫瘍 / 聴神経腫瘍 / 髄膜腫 / 脳下垂体腫瘍 / 蓋咽頭腫 / 悪性腫瘍 / 転移性脳腫瘍 / 神経膠腫 / 血管障害 / 脳動脈奇形 / 三叉神経痛 など

 

 

治療実績

 

岡村一心堂病院ガンマナイフセンターでは、ガンマナイフ治療の開始以来、2022年12月31日までに3,340例の治療実績があります。
また、治療症例の内訳は以下の通りです。

 

 

当院の治療症例では、がん疾患に起因する転移性脳腫瘍の治療が63%と一番多く、その他の疾患についても治療実績があります。
転移性脳腫瘍の原発疾患では、肺癌が63%を占めています。

 

集計データ:1998年〜2022年12月31日

 

 

ガンマナイフについて知る

ガンマナイフの原理

放射線の一種であるガンマ線を病巣に集中的にあて破壊します。病巣の周辺の正常な脳にあたる放射線は少ないため、放射線の影響が最小限に抑えられ ます。これは、ちょうど虫めがねで太陽の光を一点に集めると、焦点では紙が焼けるほど熱くなりますが、焦点か ら離れたところではほとんど熱をもたないのと同じ原理です。そしてガンマナイフの焦点の機械精度は 0.1mm とされ、他の定位放射線装置を凌いでいます。

 

ガンマナイフの特徴

  • 開頭手術が困難な脳深部の病変や、手術後に重篤な神経学的後遺症を生ずる可能性の高い運動野や言語野などの部位にある病変の治療が可能。
  • 全身麻酔の必要がないので、高齢者や全身状態が悪い方にも適応可能。
  • 多量の出血や創感染などの合併症の危険性が非常に低い。
  • 1回の治療で、複数の病巣(10個程度)を安全かつ効率的に照射することが可能。

 

 

 

< 担当医 >

自分の家族だったら?が判断基準

平成10年にガンマナイフ治療を開始して以来、多くの患者さんの治療に携わってきました。私は常に患者さんの生活の質が向上する事を目標に治療計画を立てていますが、その判断基準は「もし自分の家族だったらどうするか」ということ。親身になって出会った患者さんすべてに納得できる治療を提供したいと考えています。安全性や有効性が認められるガンマナイフの治療で患者さんの笑顔を取り戻していきたいと思います。安心してご相談ください。

 

 

蓮井 光一

はすい こういち

  • 日本脳神経外科学会専門医
  • 香川大学医学部医学科臨床教授

 

 

 

紹介医の先生方へ


ガンマナイフ治療の患者さまのご紹介は病院代表電話 086-942-9900 より 蓮井までご連絡ください。また、地域連携室のみなさまは当院地域連携室 086-942-9932(直通)までご連絡ください。適応などご不明な場合もお気軽にお問い合わせください。

 

 

< ガンマナイフ inside 同士による治療の核心 >

西日本のガンマナイフ3施設の治療担当医が、知識を共有し実力の底上げ・維持を図ろうと2022年初頭からWEBでの勉強会が始まりました。私は2022年7月にお声がけをいただき以来この勉強会に参加させていただいています。勉強会も会を重ねるうちに、「ガンマナイフ治療に患者さんを紹介して下さっている先生方にも発信したい」とミニ広報を作成することとなりました。

 


  • vol.10

  • vol.9

  • vol.8

  • vol.7

  • vol.6

  • vol.5

  • vol.4

  • vol.3

  • vol.2

  • vol.1

 

 

< ガンマナイフ講演会 >

2023年は全4回のWEB講演会を開催しました。ガンマナイフ、転移性脳腫瘍の原発疾患の専門家の先生方や定位放射線治療の専門家の先生と最新の治療法について共有する非常に有意義な講演会となりました。大変ご多忙の折、多くの先生方にご参加いただき厚く御礼申し上げます。

 

2023.2.22


座長:香川大学医学部 脳神経外科 教授 三宅 啓介先生

最新の転移性脳腫瘍に対するガンマナイフ治療戦略」
小牧市民病院 副院長 脳神経外科部長 長谷川 俊典先生

 

2023.5.12


座長:岡山大学病院 血液・腫瘍・呼吸器・アレルギー内科 准教授 大橋 圭明先生

肺がん患者の長期予後を目指すために〜最新の薬物療法と脳転移に対する管理〜」
岡山大学病院 血液・腫瘍・呼吸器・アレルギー内科 助教 二宮 貴一朗先生

 

2023.8.3


座長:香川大学医学部・医学系研究科 内科学講座 血液・免疫・呼吸器内科学  金地 伸拓先生

オープニングリマークス「進歩する分子標的治療と免疫療法」
香川大学医学部・医学系研究科 内科学講座 血液・免疫・呼吸器内科学  金地 伸拓先生
「肺区域切除による肺癌外科治療のパラダイムシフト」
香川大学医学部・医学系研究科 呼吸器・乳腺内分泌外科 教授 矢島 俊樹先生

 

2023.11.22


座長:医療法人幸義会 理事長 岡山東部脳神経外科病院 滝澤 貴昭先生

Oligometastatic diseaseと定位放射線治療」
川崎医科大学放射線腫瘍学 准教授 林 貴史先生 

 

 

ガンマナイフ資料

ガンマナイフの治療方法(PDF)